白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

乙嫁語り 8巻 ばらの花さくころ-/番外編 ガゼル

 ※紙媒体と電子書籍Kindle版があります。ご購入される際には十分ご注意下さい。

まっしろな布を手に、第5の乙嫁(おとよめ)パリヤの苦悩が始まる! 

アミルの友人パリヤにとって、目下のところ気になるのは結婚相手。
率直すぎる性格が災いしてか、なかなか縁談がまとまらない日々。
そんなパリヤにも最近、気になる相手ができたようで……。
第5の乙嫁(おとよめ)は人気の高いパリヤさんの物語! 
果たしてパリヤは結婚できるのか!? 暗黒期から抜け出せるのか!?
悠久の大地・中央アジアを舞台に描くブライド・ストーリー『乙嫁語り』、抱腹絶倒の第8巻! 

 

┣■本作品の魅力のひとつが、各物語(乙嫁)が同時進行系で紹介・クルクルと回り舞台劇のように再登場してくるところ。前巻は「女性の怪しげな心情・世界」が描かれてましたが、今巻は「結婚願望はあるものの、実直すぎて不器用で臆病な乙嫁」が再登場。男の目から見ても微笑ましくなるような笑い話?がてんこ盛りです。(笑)

┣■シッカリした装丁と美しい絵柄・高い構成力。ストーリー性もなかなかで、ホント評価が高いのも頷けますね。四十過ぎの無職のオッサンがこうして必ず買うくらいなんだから。(笑)

┣■毎回掲載されている巻末の『あとがきマンガ』にて、本作品の舞台である中央アジアを取材訪問したことが紹介されています。登場した乙嫁の故郷はこの国などと教えてくれていますので、必ず読んで知っておきたいところです。

┗■母親達が子供達を使って大事な「水路」を掃除させている場面がありました。あちらの国では「水路」は死活問題でもあります。昔の日本も畦や用水路など楽しく遊びながらも大切に扱ったものです。今の多くの日本人が失ってしまった集落・人々との絆を思い起こさせてくれる・教えてくれます。大勢の人に読んで欲しいと思う・レベルの高い作品です。お薦めします。

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┣■9巻も『パリヤ篇』でしたので、おさらいの意味で本8巻から読み直してみました。オッサンですのでね、スッカリ話も忘れておりました。(^^ゞ 大変面白かったのですが、正直、登場キャラクターから“女性目線”のギャグストーリーと化していましたね。ちょっとやり過ぎた感も否めないかな?(苦笑)

┗■急に【ハルタ】という月刊誌?の案内チラシが挟まれていたのですが、『紀行』を主体としたコミックのようで、質も高そうな感じでなかなか面白そうです。ちょっと試しに購入してみようかなとも思いましたが、とりあえずは他作品を買ってみてからにしますかね。今更コミック雑誌の紙媒体を所有してもしゃーないし。(苦笑) 

ハルタ 2016-DECEMBER volume 40 (ビームコミックス)

ハルタ 2016-DECEMBER volume 40 (ビームコミックス)

 

 

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