白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

週刊ダイヤモンド 2015年 12/19 号 老後リスクの現実(リアル)/航空機“快進撃”に潜む IHIの死角 他

 

┣■師走の忙しい時に “暗くなる” 話など誰も読みたくないと思うのだけれど、『老後・終活』に向けて特集を組んできました。『老後リスクの現実(リアル)』と題し、Part1では「高齢者による犯罪・トラブル事例」を取り上げています。結構キツイ内容です。。。

┣■Part2では「老後資金」に関して。お決まりの「年金大丈夫」説と「リバースモーゲージ(住宅担保)」、「介護離職の損得勘定」が掲載されています。国が無くならない限り年金は支給される・半分税金なので加入しないと損なことは理解できても、問題は“支給年齢”なんですよね。65歳から貰っても何年生きられます? 人によっては70前後で死んでいる家系もあると思いますし(ウチは男は75前後でほぼ亡くなる)、しかも単身生活者ならば大病を患った時点でもう「死を覚悟している」と思うんですよね。そして前半で語られたようにヤケになって犯罪に走るかもしれない・・・ 。根本的な解決ができていないんですよ。「性善説」ありきで政策を打つのはいい加減見直して欲しいですね。(怒) 読んでいて激しくそう思い・考え込んでしまいました。

┣■後半のPart3,4は「健康」と「雇用」に関して。結局は「各自で気を付けて行動していくしかない」というお話でした。やはり「お金」なんだと思うな、最後は。編集者も「老後問題の根底には世代間闘争があります」と述べていますしね。(苦笑)

┣■特集2は毎度の企業分析『 IHIの死角』と銘打ってぶった斬っています。(笑) そういえば受注品が間に合っていないと報道されてましたね。その顛末が紹介されています。「縦割り組織」か。別に【IHI】に限ったことではないけれど、日本の大企業は手を広げすぎましたね。老舗と呼ばれる所は業種を手控えているもの。「従業員の雇用を守る」という義務めいたものに縛られて延々と誤魔化しが続くと。これが「生産性が低い」と言われる所以ですが、もしアメリカのようにサバサバと雇用を斬り捨てていたら日本がここまで発展して来られたかとも考えると複雑ですね。「船底に穴」ですか。まさにダダ漏れです、今の日本の社会は。(苦笑)

┗■今号はクローズアップ・Newsがどれも非常に面白かったです。4記事共に結構深く掘り下げてますので読んで知っておきたいですね。

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