白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

今こそ伝えたい子どもたちの戦中・戦後 小さな町の出来事と暮らし

 

今こそ伝えたい 子どもたちの戦中・戦後 小さな町の出来事と暮らし

今こそ伝えたい 子どもたちの戦中・戦後 小さな町の出来事と暮らし

 

┣■表紙にもあるように、“心が和む” 絵が各項目ごとに沢山掲載されています。実際の映像も大事ですが、こうした人の心がこもった絵というのも思いが伝わり、また考えさせられるものがあります。「今こそ伝えたい」という作者の強い思いが随所に詰まっている良書であることは間違いありません。

┣■四十過ぎの自分が辛うじて目にしたことがある光景なので、今の若者達には全然ピンとこないかもしれないですね。今や地方の田舎でもこうした光景は少なくなってしまっていますから。地方経済の発展だと称し、道路が至る所に張り巡らされてしまいました。とても便利になったようでいて、その地域の良さを他所へ放出させてしまっているという悪循環が生まれました。豊かさの“統一”とは、こんなやり方なのでしょうか?

┗■戦時中の話は前半の3分の1弱で、残りは戦後の懐かしい町社会の様子が細かく紹介されています。絵も文章も本当に心が和みました。今に思えばこの頃が一番幸せだったのかもしれませんね。

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