白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

朝鮮半島で迎えた敗戦 在留邦人がたどった苦難の軌

 

朝鮮半島で迎えた敗戦: 在留邦人がたどった苦難の軌跡

朝鮮半島で迎えた敗戦: 在留邦人がたどった苦難の軌跡

 

┣■去年2014年に【書籍界】でちょっとした話題を集めた『戦後引き揚げ』本。2冊ほど既に私も所有しているが、これは【東京・中日新聞】の夕刊で連載されていたものをまとめたもの。前2冊とは違い、記者の語り口調で当時の状況が語られていく。

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┣■戦後50年【村山内閣】の頃は、まだこんなにも戦争当時のことは詳しく・具体的に語られていなかったように思う。戦後60年【小泉内閣】の時は一時停車することなく、ただ通過しただけだった。そしてこの戦後70年【安倍内閣】、「再び戦争が?」との思いが沸き立つのか、留まることを知らないかのように出版・放送されている。

┣■北朝鮮がどうだった、旧ソ連がどうだったとか「程度」の問題を今更議論しても仕方がないことだと思う。日本国民の皆がそれこそ教科書などを通して知っておくべきことだとは思うが、被害を受けたことだけでなく、その要因となったことを隠さずに教えられるかとなると、まだ?の念は消えない。

┗■【朝鮮併合】【日中戦争】【太平洋戦争】と分けて言っている間は、何も解決しないと思う。その根本である【大東亜戦争】そのものを語れるようになってこそ、真の理解が近隣諸国から得られるのではないだろうか?

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