白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

写真に見る満洲鉄道

 

写真に見る満洲鉄道

写真に見る満洲鉄道

 

┣■系列書『満州鉄道の旅』よりも“鉄道”関連に特化した内容となっている。2冊まとめて買っても損した気分にはならないだろう。カラーの「満州鉄道図」って初めて見た。また高低差を示す地形図も。満州ってほとんど平地って印象だけれど、実際山もあるわけだし、勾配も大きかったことが覗える。資料としては相当一級品であると思う。

┣■機関車一覧、駅舎周辺、そして見事な鉄橋(「鴨緑江大鉄橋」)など、明治維新から僅か50年ちょいでここまで出来るのかと感嘆の声を上げてしまった。日本の劇作家・小説家・漫画家らの逞しい創造意欲はこういったところから強い刺激を受けていたんだろうなと想像し、羨ましくなってしまった。「ナノ」レベルとか現代は肉眼では非常に分かりづらくなってしまっている。実に皮肉な話だと思う。(苦笑)

┗■写真に写る・当時の多くの日本人体形と同じ「ずんぐり・むっくり」な私だが、本書を読んで“妄想タイムスリップ”してしまった。スラリとして洒落た日本人男性はロシア人女性を引き連れて街案内している。自分はこの当時でも肉体労働しか似合わないような気がした。(苦笑)

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